レビュー

東京女子図鑑があまりにも自分と被りすぎて泣いた

  1. HOME >
  2. レビュー >

東京女子図鑑があまりにも自分と被りすぎて泣いた

アマゾンプライムビデオで東京女子図鑑見終わったー!

1話20分で全11話。見入ってしまって、あっという間だった・・・

東京女子図鑑概要

東京女子図鑑は秋田から東京に夢を抱いて上京してきた綾の、22歳から43歳までの21年間を描いたドラマ。

・田舎に住んでいる自分と、雑誌で知るキラキラとした東京とのギャップ

・好きな男性と一緒にいる幸せと、少しでも条件のいい男を選び続ける楽しさの間で揺れる20代

・何者かになりたかった自分

・結婚を焦る30代

・妥協、結婚、離婚

・そして女性の幸せとは?

年齢を重ねるごとに変わっていく心理描写がなかなか秀逸だった。

それより何より、東京女子図鑑の何が僕の心に刺さったかって、僕は今43歳なのだ。

しかも大阪の奥深い山の中から東京に憧れて出てきているのだ。

18歳で山から出てきてから43歳までほぼ東京に住んできて、主人公の綾と同じように色々な思いを持ちながらこれまで生きてきたのだ。

今20代の人には、前半の導入部分くらいしか実感出来ないだろうし、30代前半の人には後半部分の心理はまだ分からないかもしれない。

でも今僕と同年代の人なら全編通して理解できるのだ。

だからこそ刺さる。

もちろん女性特有の悩みは男性には理解出来ない部分もあるだろうから、実際は僕も半分くらいしか理解出来てないのかもしれないけどね。

特に東京女子図鑑で心に刺さったものはこれかなあ。

田舎と東京とのギャップ

この気持ちって本当によく分かる。

僕も18歳で初めて東京の地に降り立って一人暮らしを始めた時は、なんか足元がふわふわしてた。

大きな街に住んで、何でも出来るような気がして。

山奥に帰る22時の終バスを気にしなくていい生活。

逆に22時から呼び出されて遊びだす生活。

「これが東京なんだ!」

なんてことを思ってた時代もあったな。

好きな人といる幸せと、条件のいい人を選び続ける楽しさの間で揺れる

東京に出たら、出会いの幅が一気に増えた。

もちろん彼女ぽい人も出来たりもするが、周りのみんなは合コンなんかで楽しみ続けてる。

「くー、みんないいなあ」

「本当に1人に決めてしまっていいの?」

色んな思いが交錯し、結局1人に決めず遊び続ける毎日。

あー、分かるなあ。

何者かになりたかった自分

働き始めてから、僕は自分が単なるサラリーマンであることに気づいた。

どんな大学を出ても、どれだけ勉強が出来ても、企業に所属している以上全く関係ない。

東京に出てきたって、結局歯車のようなんだなあと感じられた日々。

そんな中で、「自分はこんなところで終わるような人間じゃない」って歯を食いしばりながらもがく日々。

ドラマの中の綾は同じような環境の中、30歳を過ぎたあたりで「女性が憧れる女性」というタイトルで雑誌の一部を飾る。

そして小さいアパレルから外資系のGUCCIへ転職。

周りから見たら成功者で、一瞬自分が望む何者かになったように感じた一方、周りの友人たちは結婚~子育てモードになり、また自分はこれでいいのか悩みだす。

僕はドラマからは少し遅れて40歳で同じように外資系に転職したけど、この「自分はこんなところで終わってはいけない」という焦り、本当に心の底から分かる。

そして今でもまだ同じことを思って焦ってる。。。
さらに最後のシーンで号泣

初めて東京の地を踏んでから18年後の40歳の時に、綾は22歳の頃に合コンで出会った腐れ縁の男からこう言われる。

「お前、まだ東京輝いて見えてるか?」

おおお、その言葉、僕が言われてもちょっとグサっとくるわー。

綾もその言葉を受けた後、故郷の秋田に一旦戻る。

そこで高校の先生に偶然出会ったシーン。

色んな思いが一気に湧き出てきて綾が号泣。

そして僕も号泣。

綾は22歳から、僕は18歳から東京に出て人生を全力で駆け抜けてきたけど、今の自分はこれでいいのか、何が正解だったのか。

その答えの無い問いに、僕たちはこれからも全力で答え続けていかないといけないのだ。

まとめ

最後に綾は東京に戻ってくるが、僕もきっと最後東京を選ぶだろう。

東京はそれだけ魅力のある街だと思う。

誰もが夢を描いて出てくる街。

僕は43歳になって18歳の時の夢はもう忘れてしまったけど、またこの歳でしか見れない新しい夢を追い出していきたいよなって思う。




スポンサーリンク

-レビュー

© 2024 寺澤伸洋 オフィシャルサイト Powered by AFFINGER5