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会社に10分遅く着く、心に余裕のある人になろう

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会社に10分遅く着く、心に余裕のある人になろう

うちの会社はスーパーフレックスなので始業開始時間がない。

それはすなわち、『遅刻がない』ということである。

ところが17年間勤務した前職のクセがぬけず、遅刻がないのに、毎日9時には間に合うように家を出て、少しでも早く着くようにギュウギュウ詰めの満員の急行電車に乗って会社まで向かうのである。

妻からのアドバイス

そんな僕に、まなどん(妻)からアドバイスが。

「急行だから混むんだよ。普通電車は空いてるよ。時間は10分くらい多めにかかるけど、10分早く家を出ればいいじゃん」

そう、普通電車は座れるまでとは言わないが、結構余裕があるのである。

乗ってる人達にも殺伐とした感じがないというか。

でも途中の駅で3回くらい停車して急行の通過待ちをするので、まなどんの言うとおり到着は遅くなる。

はてさてどちらを選ぶか、それが問題だ。

駅のホームで

僕は朝、駅のホームにたたずんでいる時、何回もまなどんの声が頭をよぎる。

「普通電車に乗ったら楽だよ」

でも、よぎりながらも、結局目の前に停まっている普通電車をスルーして急行に乗ってしまうのである。

『ああ、なんて余裕がないのだろうか。』

『普通電車でゆっくり通勤した方が快適だろうに。』

そんなことを思いながら、また今日も満員電車に乗ってしまうのだ。

みんなどう考えてるんだろう

周りのこのギュウギュウ詰めの急行に乗ってる人たちは、一体何を考えてるんだろうか。

普通電車に乗ったら楽ちんなのを知らないのだろうか。

それとも、僕と同じように、知ってはいるけど心に余裕がないのだろうか。

なんかそんなこと考えてたら、あえて急行に乗らずにゆっくり通勤している人がものすごい勝ち組に思えてきた(笑)

…そうだよね、僕に必要なのはこの余裕だよ。

なんで遅刻がないのに急いで会社行ってるの?

今まで9時に着いてたのが9時10分になったところで、誰も何も言いやしないし。

結局9時に会社に着いてないと、なんとなく不安なだけなんでしょ。

なに、その漠然とした不安。

僕がもう一人いて客観的に外から見てたら、「ほとんど変わらないんだから、普通で行けばいいじゃん」、「悩む意味が分からない」とバッサリ切り捨てるような案件。

でも、そんな僕が抗えないほど、17年間の習慣というのは大きく心に根付いているのだなあ。

脱却の時

もう転職して1年4ヶ月が過ぎたことだし、そろそろ前職の習慣を意識的に忘れよう。

あえて普通に乗り、あえて9時10分に会社に着こう。

たった10分間だけど、僕にとっては大きな1歩。

この目に見えない「時間に縛られる不安感」が無くなった時、僕は人として何かを得ることができるように感じるのだ。

他愛もないことだけど、これでようやく僕は、縛られていた何かから脱却できるような気がする。

まとめ

時間を守るのは社会人として当たり前。

だけど心が過剰に時間に縛られて、強迫観念のようになるのはやっぱよくないよね。

朝から殺気立って満員電車に乗るのではなく、少しでも心が優雅になるような選択肢を選ぶぞ!絶対選ぶぞ!




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