最後に総括を少し。
総括
正直、はじめに僕がまなどん(妻)からこの話をされて、「最新のIoTハウス行ってみない?絶対気に入ると思うよ!」って言われた時は、お金持ちが最新鋭の設備を揃えた家だと思ってた。
でも実際はそうではなく、スマートスピーカーやルンバ、壁に映るPC、ソファーベッドや壁掛けテレビに至るまで、我々でも十分手に届くものをいかに効率的に配置して、生活を楽にしていくか、という点にフォーカスされ、動線を計算されつくして設計された家なんだということがヒシヒシと感じられた。
またもう一方で45㎡というスペースを狭いと感じさせない作りに感動。
鏡を上手く使ったキッチンもそうだが、他にも出来るだけ面を増やさない壁構成にしたり、白で色を統一したり、収納を色々作ったりと、とにかくモノが前面に出てこない作りになっているのも印象的だった。
まあこの辺りは、子どもが出来てオモチャが床にバラバラーってなるとまた様相は変わってくるかもしれないけど。
床にしても、ルンバが掃除することを前提に考えられているし、木村さんは「将来は壁の中にベッドをしまえるようにしたい」とも言っているし、この進化した家がもっともっと進化するのかと思うと、実に興味深い。
そしてもう1点、何がすごいかというと、文頭でも触れたが、これが築古物件をリフォームしたものだということ。
ビフォーはこんな感じだったらしく。。。
この写真を見ると、ここまで変わるのかと言葉も出ない。
今はまだここがモデルルームに過ぎないが、日本全国には同じような築古物件がゴマンと存在する。そうした価値の著しく低下した物件を安値で購入し、身近になったIoTを駆使した家にリフォームすることで何倍もの価値を生み出して世に還元する・・・
これだけのビフォーアフターを実現するのにどれだけのコストが必要なのかは定かではないが、少なくとも立地のいい築古物件は大きなビジネスの種になりうるだろうし、日本国内の負の遺産を資産に変えていくというこのビジネスが向かうところの意義は大きいという意味では、限りなくステークホルダー全てにWin-Winなビジネスであり、大きな可能性を感じたのだった。
それゆえ、この家の進化のみならず、木村さんのビジネスの進化まで含めて、その行く末を見守っていきたい気持ちでいっぱいになって帰ってきたわけであります。
とにかくまずは木村さんの家を参考にしながら、自分の家も少しずつIoT化できるよう、可能性を探索していくことにしようと思う。
(文章おわり)