聞くところによると、奥さんが仕事を辞めたり、独立するといった「人生の新しい第一歩」を踏み出すにあたり、ダンナさんが強く不快感を表したり、猛反対するといったケースが多いらしい。
もちろん僕も例外ではなかった。
で、「奥さんのことを応援するようになったのは分かるんだけど、そこに至るまでの心境の変化をもうちょっと具体的に描写してほしい」という声があったので思い出しつつ書いてみることにする。
第1段階:変化への恐怖 = NO!梗塞
妻が仕事を辞めると聞いたとき、まず1番はじめに襲ってくるのは「変化への恐怖」であった。
僕も収入があるし、家計全体の収支も頭に入っているので、仮に妻の収入が0円になってしまったとしても年間でマイナスにならないことはちゃんと分かっていた。
それなのに、妻に「次はどんな仕事をするつもりなの?」「ちゃんと稼げるの?」と問い詰めてしまった。
とにかく別に理由なんか無いんだけども、「今がそれなりに上手く回ってるんだから今の状態を変えるなんてナンセンス!」と思っていた。
最近SPA!などで40-50代サラリーマンを揶揄する『NO!梗塞』という言葉が使われているが、まさに核心を突いた言葉だと言える。
奥さんが新しい一歩を踏み出そうとするのが子育てが一段落した年代だとすれば、まさにダンナさんはこの年代に当てはまるのだろう。
第2段階:プランの追及 = 安心の確保
「お金の事は何とかするから」と言う妻との水かけ論に疲れ、なし崩し的に辞める方向になるも、次は「辞めたいのは分かったから、考えてるビジネスプランを具体的に教えて」と詰めることになる。
次やろうとしていることがどんな顧客層にどれだけのニーズがあるのかも見えず、失敗したらどれだけの損失があるのかも分からない。具体的プランを聞く事で安心したい気持ちがあったし、具体的でなかったらやっぱり反対しようと考えていた。あくまでもロジカルに攻めてくる夫に、感覚で答える妻はたじろいでいただろう。
第1~2段階までがよくあるダンナさん像であり、ここが乗り越えられずに悩んでいる奥さんもたくさんいるんだろうなと思う。
第3段階:妻のフィールドの実体験
ここからは妻の逆転劇。僕を自分と同じ環境に巻き込んだ。
具体的に言うと妻がやろうとしているコーチングと関係の深い「ストレングスファインダー」を僕にやらせたのである!!!
単に「ストレングスファインダー受けて」と言うだけでは受けてくれないダンナさんも多いだろうし、僕も「金かかるならやめとくわ」と拒否っていた。
そこで妻はストレングスファインダーコーチのはなわさんのイベントに2人分予約をし、「はなわさんに会うんだからストレングスファインダー必須だよ!」と煽った。
それでも腰が重い僕を見て、先に金を払って「カードでもうお金払っちゃったから早く受けて!受けないともったいないから!」と言ったのである。
オトコはロジカルに考える生き物である。
「お金を払っちゃった = やらないって言ってたけど、やらないと損」という図式が頭に浮かび、現金な僕はついにストレングスファインダーを受けたのである!
第4段階:環境の共有
さてストレングスファインダーを受けたら、もちろん結果がついてくる。自分の資質が見えてきて説明とか読んでるとだんだん面白くなってくるのが人の常。
オトコはいつまでも子供心を忘れない生き物である。
ついさっきまでストレングスファインダーなんて意味なくね?とか言ってたことなど遠い彼方に忘れ去り、目の前の新しいオモチャに目を輝かせ、大興奮するのであった。
そんな流れでストレングスコーチのはなわさんの開催するコーチングゲームの集まりへ参加。ゲームも楽しみ、そのあとの飲み会で残りの資質も全部出し、新しい知り合いまで増えたことを本当に楽しんだのでした。
(これは僕の資質で社交性と親密性が上位10位に入っていることも関係しているかもしれません。ダンナさんの資質によっては違うアプローチも必要かも…)
第5段階:人生を変えることへの共感
普段会社と家の往復してると、新しい友達ってなかなか出来なくないですか?
またまたSPA!を引用すると、40代サラリーマンって動脈硬化ならぬ『人脈硬化』が起きていて、話すのも飲みに行くのも会社の人だけ、同じメンツで似たような会話の繰り返し…と書かれています。恥ずかしながら僕も本当にそのまま当てはまっていて、新しい人脈作ろうと言うだけなら簡単だけど、実際には無理だよ…と思ってました。
それが、妻と1日行動しただけでこんなに簡単に新たな人との出会いって得られるの?と目から鱗が何枚も落ちた感じがしました。
僕のような人ってまだまだいっぱいいるはず。
そして妻が今からやろうとしてることって、そういう人達の人生を変えることが出来るんじゃない?それって素晴らしいことだし、その渦の中心になることで、心配していた収入面もいずれついてくるんじゃない?
こんなことを思いながら、ようやく妻が言ってた「人生を変えること」への共感を感じることができ、よし出来るとこまでやってみろ!と応援できるようになったというわけです。
こんなはじまりでした!
「ああ、俺もそうやわー」と思ったあなた!一緒に人生変えていきましょう!