さあ今週は有馬記念ウィーク!
我々競馬ファンとしては馬券の当たり外れもさることながら、予想している時が一番楽しいわけなので、しっかりと分析して当日を迎えたいと思う。
競馬を当てるには前哨戦の比較が重要。キチンとこれまでのレースを振り返っていきたいと思う。
ジャパンカップ
LAP:12.9 – 10.8 – 12.2 – 12.3 – 11.7 – 11.8 – 11.7 – 11.4 – 11.4 – 11.0 – 11.4 – 12.0
当日は1000万条件の1800mですら1:44.7が出るほどの鏡面馬場(僕は先行馬が上がり32-33秒台出せるような馬場を鏡面馬場と表現している)。たまに府中ではこうした鏡面馬場の状態になるが、この馬場になると前につけないと全く勝負にならない。
その状況を見越してかどうかは定かではないが、逃げたキセキ、番手につけたアーモンドアイには展開が最大限に向いた。またキセキの3馬身半後ろでクビ差争いをしたスワーヴリチャードとシュヴァルグランは道中の位置取りの差がそのまま出た感じで、ここで勝負が決したとは言えない。
逆に最後方から上がり最速で追い込んできたミッキースワローにすら差されてしまったサトノダイヤモンドや、レースについていけずに上がり38秒かかっているサウンズオブアースは評価を下げざるをえない。
天皇賞秋
LAP:12.9 – 11.5 – 11.8 – 11.5 – 11.7 – 11.6 – 11.3 – 10.9 – 11.6 – 12.0
キセキとアルアインが3,4着と前に行った馬が比較的残る馬場ではあったが、追い込んできたレイデオロとサングレーザーの力が抜けていた。特にレイデオロに関しては中団より前にいて上がり33秒6はレベルが違う。
有馬記念出走馬に関してはキセキ、ミッキーロケット、マカヒキ、サクラアンプルールの4頭。キセキは道中ずっと11秒台で息が入らない流れをあわやの3着で踏ん張ったことで力は見せた。ミッキーロケットは中団レイデオロと同じような位置から内を突いて2番手を進んだアルアインすら捉えられず、物足りない結果。マカヒキは33.7の上がり、サクラアンプルールもほぼ同様にこのレースでは33.8の上がりを使っているのは評価。下の札幌記念のように流れ向けば?
札幌記念
LAP:12.5 – 10.4 – 11.5 – 12.1 – 12.6 – 12.4 – 12.0 – 12.6 – 12.5 – 12.5
アイトーン、マルターズアポジー、ネオリアリズム、マイスタイル、クロコスミアがこぞって前に行く展開となり、前に行った馬はほぼ全滅。最後方にいたマカヒキやモズカッチャンには恵まれた展開となったと考えられるため、この勝ちを過大評価してはいけないと考える。
逆にサクラアンプルールはこの流れを4コーナーで9番手から3番手まで押し上げてしまったことが敗因であり、4コーナー先団の馬の中では最速上がりを使っているのは好感。
後方から直線追い出した時に前をカットされたミッキースワローの13着はノーカウント。
エリザベス女王杯
LAP: 12.3 – 11.2 – 12.9 – 12.7 – 12.3 – 12.5 – 12.5 – 12.0 – 11.6 – 11.4 – 11.7
クロコスミアが淡々と逃げ、直線あわや逃げ切りのところをリスグラシューが交わしたレース。レースラップは道中ずっと12秒台から最後3ハロンに11秒台が3つ並ぶという後傾ラップ。逃げ馬が11秒台を3つ並べるのだから、前にいなければ話にならなかったはずで、これを差し切ったリスグラシューは相当強かったと言える。
スマートレイアーは8歳となりかつての面影はなく、レースを追走するのにいっぱいであり衰えを感じる。札幌記念では最後方だったモズカッチャンが打って変わって先行しており、内枠で同じ競馬ができれば圏内。
宝塚記念
LAP:12.2 – 10.8 – 11.4 – 12.7 – 12.3 – 12.0 – 11.8 – 12.1 – 12.2 – 11.7 – 12.4
振りかえって見れば見るほど、有力馬がほとんどいないスキマGIだったなと感じる。この日の馬場は内と前が非常に有利な馬場で、1着ミッキーロケットと3着ノーブルマーズは相当な恩恵を受けた好走と言える。額面通りに受け取ってはいけない結果と判断。
脚質転換前のキセキの結果はノーカウント。位置的には比較的良い位置を通ったサトノダイヤモンドは直線伸びあぐね、能力の衰えを感じた。
パフォーマプロミスもキセキと同様に後方からの競馬だったのでこの結果はノーカウントでいい。
菊花賞
LAP:12.8 – 11.9 – 12.5 – 12.9 – 12.6 – 12.4 – 13.3 – 13.0 – 12.8 – 12.7 – 12.8 – 12.2 – 12.2 – 10.7 – 11.3
道中ドスローからの直線瞬発力勝負。先に抜け出したエタリオウとフィエールマンと比較するとブラストワンピースは位置取りが後ろになりすぎた。毎日杯のように先行から抜け出せると安心して見ていられるが、新潟記念や菊花賞のように後方からになることも多く、有馬記念では不安要素が大きい。